元校長が伝授!子どもに「早寝早起き」習慣をつける実践テクニック

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小学校入学までにぜひ身につけておきたいのが、「早寝早起き」と「時計を見て行動」の生活習慣です。

教育委員会に長年勤務し、千葉県の市立小学校などの校長を歴任。現在は「楽しい学級・学校づくり研究会」会長を務めるとともに、学校法人 塩田学園 ひまわり幼稚園 副園長として活躍されている深浦喜久雄先生にうかがいました。

 

前回の「1.なぜ早寝早起きが必要?」に続き、今回ご紹介するのは、「子どもに早寝早起きを身につけさせる方法」です。

■「早寝早起き」は、規則正しい生活の基礎

前回の記事で「早寝早起き」の大切さについてご説明しましたが、今回は実践編です。

小学校生活で大切なことは、早寝早起きをはじめとした自己管理ができることです。決まった時間に寝て起きるという規則正しい生活ができていない子は、「翌日の学校の準備を前の日にする」という基本的なこともできていない場合がほとんどです。

早寝早起きをして、学習準備も万端に、余裕を持って登校することで、授業に前向きに取り組めるようになります。

■1年生のうちに「早寝早起き」習慣を

時計の読み方は、学校では1年生の算数の授業で習います。1年生になる時期は、時間についての意識を高め、早寝早起きの習慣をつけるのに最適な時期です。

まず、時計の針があるタイプの時計を用意しましょう。学校にある時計はすべてアナログ時計なので、デジタル数字の時計よりおすすめです。

■「マイ目覚まし時計」で自己管理

子どもに時計を与えると、自分のものだから大事にしますし、時間への意識も理解も高まります。寝る前に目覚ましを自分でセットして寝ることが自己管理、自立につながります。

目覚まし音は普通のベルでもいいですし、好きなアニメキャラクターの声や歌で目覚めるものでも楽しいでしょう。

子ども自身が「僕の(私の)時計だ」と愛着を持てることが大事なのです。

■寝るのが楽しくなる工夫を

早起きのためには、何よりも、決まった時間に寝る習慣をつけることが大切です。寝る時間になったら部屋を暗くして、オルゴールなど癒し系の音楽や、童話の読み聞かせのCDを流すのも手です。

「いま、くじ(9時)ら〜!」などと、親子で寝る時間の楽しい合言葉を決めてもいいですね。年の離れた兄弟がいる場合は、なるべく寝室を別にしてあげるといいでしょう。決まった時間に眠ることが、毎朝の早起きにつながります。

 

まずは、子どもが自分の「マイ目覚まし時計」を持つことが、時間についての意識を高め、早寝早起き習慣をつけることにもつながりそうですね。

続く、次回の記事では「時計を見て行動できる子にする方法」をご紹介します。

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