生活が激変するからこそ 小学校入学前に揃えておきたい本8冊

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1年生になると学校中心の毎日となり、子どもの生活は激変します。授業の準備や行事などでお母さんもしばらくは忙しい日が続くでしょう。

小学校入学前の時間的な余裕がある今だからこそ、本棚に揃えておきたい本をご紹介します。

読書と作文を中心とした国語力に加え、思考力、野外体験の3つを柱とした指導を行っている学習塾「花まる学習会」。花まるグループ代表の高濱正伸先生と、取締役のRin(井岡由実)先生にお聞きしました。

■絵本の醍醐味は、物語を聞きながら絵を楽しむこと

「新1年生のお子さんは、自分で絵本を読める子もいますが、男の子と女の子、また、生まれ月によっても、成長に差がある時期です。

絵本を読む際の視野が狭く、文字を読むことに必死になると、絵をじっくり見られていない場合も多いですね。絵本の醍醐味は、物語を聞きながら絵を楽しむことにもあるので、ぜひおうちの方による読み聞かせをおすすめします」と先生は語っています。

では、入学前に揃えたい本とはどのようなものでしょうか。具体的に挙げてもらいました。

入学前に揃えたい8冊

◆『くまくんのおともだち』(福音館書店)

くまくんが夏の間、人間の女の子と出会い仲良しになりますが、夏が終わり女の子は小学校へ。くまくんは、お別れにもらったペンで手紙を書きます。小学校に行く、字を書くということが入学前のお子さんにとって追体験にもなるはず。心あたたまる絵本です。

◆『ふたりは きょうも』(文化出版局)

がまくんとかえるくんの人間味あふれるかけあいがユーモアたっぷりな物語です。子どもが共感できる内容で、まさに持っていてほしい一冊ですね。読んでいて心地よいリズム感ある文章は、作文を書くときに大事な感性を養うことでしょう。

◆『あいうえおの本』(福音館書店)

「文字はこれから」というお子さんにも最適な絵本です。一字一字が絵で表現されているひらがなの周囲には、その文字で始まる動物やものの絵がかくされていて、探し絵のような楽しさがあります。

◆『にほんご』(福音館書店)

言葉を使って考えを深めるきっかけになる本です。たとえば〈きもち〉というテーマでは、「なぜ泣いている?」といった哲学的な問いかけがあります。

◆『母さんの小さかったとき』(福音館書店)

紙芝居やおふろ屋さんなど、昭和30年代の懐かしい遊びや暮らしぶりが登場します。親子で一緒に読みながら「これ何?」「それはね…」とコミュニケーションにもつながります。まだ狭い子どもの世界や未来を広げられる本です。

◆『まほうの夏』(岩崎書店)

都会に住む兄弟がお母さんの田舎の海辺の町に行き、”本当の夏休み”が始まります。夕立ちに打たれたり、虫取りや魚釣りを体験したり、たっぷり遊んで日焼けするふたり。野外体験の大切さが伝わってきます。

◆『エルマーのぼうけん』(福音館書店)

3、4年生くらいまでの読み聞かせにもぴったりの冒険物語です。巻頭にわくわくする地図がついているのもいいですね。『指輪物語』などの大作が連なるファンタジー作品への入り口にもなる作品です。

◆『みんなのためのルールブック ~あたりまえだけど、とても大切なこと』(草思社)

「大人の質問には礼儀正しく答えよう」など、学校などの集団生活をはじめ、社会でも大切な50のルールがわかりやすく書いてあります。入学準備にぴったりです。

いかがでしたか? どれも小学1年生になってから、何度も楽しめる本ばかりです。ぜひ書店で一緒に選んで、お子さんだけの本棚をつくってみてくださいね!

次回は、新入学を機に揃えたい「国語辞典の選び方」をご紹介します。

【取材協力】

花まるグループ代表 高濱正伸先生:
熊本県出身。東京大学農学部卒、同大学院修了。算数オリンピック委員会理事。「NewsPicks」のプロピッカー。1993年に作文・読書・思考力・野外体験を主軸にすえた学習塾、花まる学習会を設立する。

花まるグループ取締役 井岡由実(Rin)先生:
奈良県出身。花まる学習会にて未就学児指導を牽引。ART×Education「ARTのとびら」主宰。高濱先生との共著に『考える力がつく 国語なぞペー』がある。

*高濱正伸先生の講演会情報や「花まる学習会」体験授業の申し込みはこちら

(ライター/村重真紀)