元校長が伝授!子どもに「早寝早起き」習慣をつける方法1

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楽しい小学校生活のカギとなるのが、毎日の生活習慣。「早寝早起き」と「時計を見て行動」の生活習慣は、入学までにぜひ身につけておきたいものです。

教育委員会に長年勤務し、千葉市立小学校などの校長を歴任。現在は「楽しい学級・学校づくり研究会」会長を務めるとともに、学校法人 塩田学園 ひまわり幼稚園 副園長として活躍されている深浦喜久雄先生にうかがいました。

■できる子の朝は「早寝早起き」から始まる

早寝早起きができている子は、できていない子と比べると、学校生活で大きな「違い」が出てきます。当然、学力テストの結果にも差が出てきます。

小学生なら夜は9時までには寝て、朝は6時ごろに起きるのが理想的です。

なぜなら、早く寝ないと朝起きられないからです。そして、早く起きないと、朝ごはんが食べられないからです。朝ごはんを食べることで胃腸が活発に動き、体温が上がり、体と脳が目覚めた状態になるのです。

■小学校で大きく変わるトイレ事情

朝ごはんを食べないと、排便ができませんよね。家を出る時間から逆算して1時間半前くらいに起きないと、家で排便を済ませる時間も取れなくなります。

保育園や幼稚園では男女共用のトイレも多いですが、小学校では男女別に分かれます。特に男の子にとって、学校で大便をするのは抵抗があるものです。ギリギリまで便意を我慢して、おもらししてしまうことも…。

それだけでなく、イライラして授業に集中できない、忘れ物が多くなるといった例も見られます。

 

このように、早起きしないデメリットは数多くあるのです。

■「早寝早起き、朝ごはん、トイレ」はセットで

学校の時間割では、集中して学習に取り組むことができる1・2時間目には、学力的に重要な授業を入れることが多いのです。時間割を見てみると、国語や算数から始まる日がほとんどです。

「早寝早起き、朝ごはん、トイレ」のセットは、いちばん大事な生活習慣で、低学年のうちに身につけておかないと、心の成長や発育に影響を与えます。

学習は積み重ねですから、1年生のうちから前向きに学校生活に適応することが、学力向上にもつながります。

■目覚まし時計で起きる習慣づけを

大切なのは、子ども自身が自己管理できるようにしていくことです。

1年生のうちから目覚まし時計を使って目覚めることは、早起き習慣を身につけるための1つの手段としてとても有効です。

 

このように、子どもの「早寝早起き」は、充実した小学校生活と密接な関係があるんですね! 続く、次回の記事では、子どもに「早寝早起き習慣を身につけさせる方法」をご紹介します。

 

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